H: 無料でかなり/ある程度使えるLLM系一般用途のAIサービス¶

(「H:」表記とLLMの説明については次項以降参照。ただし知らずに順番に読んで問題ないと思います。)

サービス名 一言特徴 運営会社 未登録利用 登録に必要(省略表記) 他の登録情報
ChatGPT 有料版の能力が高い OpenAI 制限強い Google or Apple or MS個人 or メール, SMS 氏名,生年月日
Copilot MSサービスに組込 Microsoft ✓ Microsoft
Duck.ai プライバシー重視 Duck Duck Go ✓✓ 登録せずに使うサービス
Gemini Googleサービスに組込 Google ✓ Google
Grok 気軽な感じ xAI 制限強い Google or Apple or X or メール
Perplexity AI 検索重視の設計 サービスと同名 使い難い Google or Apple or メール
Poe 各社モデル利用可能 Quora Google or Apple or メール or SMS, SMS 生年月日?

Googleアカウントの「アカウント」の部分等を省略しています。 Microsoftを略してMSと表記している場合があります。 SMSとは、SMSを受信できる携帯型電話機のことです。 「,」は、andの意味です。orよりも「,」の方が優先順位が低いです。 情報が不確実な場合に?をつけてあります。 未登録利用の列の文と一言特徴は、個人的感想です。 無料サービスで制限が強すぎると感じられたものについては表から外してあります。 各種アカウント自身の利用開始時に、氏名、生年月日、SMS受信電話番号等の入力を求められる場合があります。

表が間違っている場合や事情が変わる場合があります。 一部の人に有料サービスが無料で提供されている場合があります。 利用する場合にはサービス内容と規約を確認し、必要であればオプトアウト設定(入力情報をLLMの応答以外に利用しない設定)を行えるのであれば行い、問題があれば他のサービスを利用するようにしてください。

運営会社の信用度やサービス内容、オプトアウトが可能かどうかなどの検討には時間が必要です(A)。 アカウントやメールアドレスが新たに必要な場合、それらの登録にそれなりの時間が必要です。 それらについても(A)の検討が必要です。 SMS認証が必要な場合にもそれの時間が必要です。 これらの事情があるため、使う予定がある場合にはそれより前に早目に準備しておく必要があります。

生成AIサービスを利用する場合の注意事項について別資料にまとめてあるので、本格的に利用する前にそちらを読んでから利用する様にしてください。

H: 生成AIサービスについての演習¶

このページと、同じサイト内にあるリンク先のページは生成AIサービスについての演習になっています。 大部分は生成AIサービスが生成したものとなっています。生成AIの能力を演習者が評価するための例としています。例外は以下になります。

  1. H: で始まる部分は人間が書いた部分です。セクションタイトル等がそうなっている場合には、次のそれまでは人間が書いています。
  2. Q: で始まる部分は生成AIに人間が入力したデータです。
  3. Web頁化のためにJupiter notebookを利用しています。改行追加・セクション等の深さなどフォーマット上の調整の一部と、生成出力の分割やnotebookのセルへのコピー&ペーストは人間がしています。
  4. タイトルの微小な改変やURLのリンク化などにはH:と書いてない場合があります。
  5. 特に言及している場合にはその言及通りです。

これら演習課題は、生成AIに関する最小の演習で生成AIに関する必要そうな理解とスキル、今後の自習のスキルを身につけられることを意図して作られました。ただし、授業によってはこれらのページに記載の提出課題ではなく、別に指定する場合があります。注意してください。

H: 生成AIサービス(の一部)の紹介¶

以下を紹介します。これらのうち提出課題があるのは2のみを予定しています。 その場合には演習のみを行なってください。 結果はkadai05a.txtとして提出して下さい。 それぞれリンクを辿って利用・演習してみて下さい。いずれも無料版(うち一部は現在無料版しか存在しない)での演習を予定しています。 なお、オプトアウトの設定(入力した情報をサービス側がサービス自身の回答以外には利用しなくする設定)をして利用するのが望ましいです(設定できない場合や、設定しなくても他のサービスで設定した場合と同じ扱いの場合を除く)。

  1. Perplexity.AI AI技術を利用した対話型検索エンジン。
  2. NotebookLM 思考・学習のためのAIによる補助サービス。
  3. ChatGPT AI Chatサービス。LLMの一般普及の嚆矢となった。

コメント: ここで紹介した生成AIサービスは全てLLM(Large Language Model)系のサービスであり、 間違った回答を(時には人間が読んだ時の印象では自信満々な調子で)返す場合があります。 この現象のことをハルシネーション(hallucination、幻影・幻覚 の意)と言います。 AIが改良されつつありますが、まだそれなりに生じる場合があります。 これら3つのうちでは、きちんとした統計ではなく印象に過ぎませんが無料版では3が一番ハルシネーションを起こす場合が多い気がします (反面AIとしてはおそらく3(4o)が一番賢いです)。 このことについてはきちんと認識しておく必要があります。 もっとも人間が書いた文章でも間違いがある場合があるのはご存知の通りです。

H: 演習課題: LLMのハルシネーションについての考察¶

LLM利用のAIサービス(上記以外でも構わない)に関して、ハルシネーションあるいはその疑いがある生成結果を生むような一連の質問が見つかったらそれと結果、サービス名称をレポートに書き入れ、 それに気がついた経緯と人間側の注意点についての考察を簡単に記してください。 そのような結果が得られていない場合にはその旨と、質問をしたおおよその回数と、おおよその総文字数、サービス名称を報告して下さい。

ハルシネーションが起きているかどうかについて、どのような点に気を付けたかを記述して下さい。

ファイル名はkadai05b.txtとすること。

H: 演習課題: レポート作成サービスを利用する¶

多くのLLMサービスでは情報をレポートの形にまとめるサービスを提供しています (DeepResearchあるいはDeepSearchなどの名称の場合が多い)。 NotebookLMの場合にはソースとして与えられた範囲でまとめることができます。 それらを利用して自分が興味がある分野についてレポートを作成させ、読んで評価してください。 利用方法は上記サービスを利用して調べてください。 この部分の提出物は作成したレポートと、その際に入力したプロンプト(人間がLLMに入力した文章)、評価です(kadai05c.pdf。プロンプトや評価もまとめてください)。

H: 演習課題: 別の生成AIサービスについて調査し、実際に生成する¶

ここまでの演習で得た知識と理解を前提として、以下を行う生成AIサービスが存在するか調査し、無料のものが存在するのであれば最新あるいはそれに近いものを1つ以上選択して試して下さい。結果をレポートにまとめて提出して下さい(kadai05d.適切な拡張子。複数ファイル。レポート部分はtxt)。

  1. 静止画生成サービス(静止画。jpg等)
  2. 動画生成サービス(動画。mp4等)
  3. 音楽生成サービス(音楽。wavあるいはmidi、mp3、aac等)
  4. 論文を読むための生成AIサービス(既紹介のものを除く。要約や質問応答などの文章。txt)
  5. プログラムコードを生成するAIサービス(コード部分は別ファイルとし、言語に対応する拡張子を付ける。可能であれば実行し、結果をレポート部分に記す。実行しなかった場合にはその理由を記す)
  6. 他の、情報をレポートにまとめてくれるサービス
  7. その他特に気に入っている生成サービスがあればそれでもよい

ここで「前提として」と言っているのは、既学習の生成AIサービスを利用して調査したり使い方を学んだりすることを含めています。 もちろん従来型の検索サービス等を用いるのは構いません。 結果とはサービス名・サービスのURL・そのサービスを選んだ理由・使ってみた感想の4つを含めた文章(.txt)、生成結果(括弧内の形式)のことです。文章は簡単なもので構いません。

コメント: 以下は課題ではありません。新しいサービスの出現や世の中の変化は今後も続くでしょう。以前よりも早いペースで進むと考えられます。上で学習したようなサービスを利用するとそういった新しいサービスを容易に知ることができると考えられます(どうすればよいかは流石に分かりますよね?)。注意点としては、google八分の問題にある程度類似する問題や、以下の著作権問題、さらに他のジャンルの問題も存在するし、今後新しい問題が発生するかもしれないということが挙げられます。そういった問題についても生成AIを学習や考察のためのツールとして用いることが可能です。

H: 演習課題: 生成サービスを使う技術¶

上の演習で実際に生成してみたサービスを使う上でのコツや技術があるかどうかを生成AIサービスを使って調べてください。 あるとしてその技術に名称はついていますか。 それについて簡単にまとめてください。 実際にその技術を使う前と後で生成結果にどのような変化があったかを含めてください(kadai05e.txt。200文字以上。結果を含めるなら別ファイルで適切な拡張子)。

演習課題:生成AIと著作権に関するリスクを理解する¶

(H: 著作権関連の資料が別にあります。そちらを参照してください。以下の課題はChatGPT4oと何度か対話して生成した課題を元にしたものです。生成AIの説明等で必ずしも重視されない場合がある側面ですが、重要です。1についてはある程度調べてわからなければその旨と、調査内容を書いて下さい。)

H: 0. 生成AIを利用する際の著作権上の問題について学習

これまでに学習した生成AIなどを利用して、生成AIを利用する場合の著作権上の問題点を学習して下さい。
この部分の学習結果(学習して理解したこと)のまとめを作って提出するかどうかは任意です。

  1. 著作権のリスクを分析

目的: 生成AIを使って作成したコンテンツが著作権に関連してリスクがあるかを評価します。

手順:

任意の生成AIを使用して簡単な作品(テキスト、画像、音楽のいずれか)を作成します(H: すでに上の課題で生成済みだと思います)。 その作品が既存の著作物と類似している可能性があるかどうか、またトレーニングデータの出所に問題があるかを考察します。 提出物: 生成したコンテンツと、著作権リスクについての簡単な考察(200〜300字程度)。

  1. 生成AIと著作権の倫理的問題について考察

目的: 生成AIがクリエイティブな業界に与える影響について、倫理的な視点から考察します。

手順:

AI生成物がクリエイターにどのような影響を与えるかを考え、AI利用のメリットとデメリットについて意見を述べます。 提出物: 短いエッセイ(300〜400字程度)

H: 提出物: このセクションの課題の0(0の提出は任意),1,2をまとめて1つのファイルとしkadai05f.txtとして提出して下さい。

H: この資料の著作権について¶

生成AIを利用する場合の著作権上の問題はいろいろありますが、 本資料に含めた生成AIの出力は、 NotebookLMで用いたソースが全てネットでの公開資料であることと、人間が読んで元資料を参照の上まとめ等を書いた場合とほぼ同じような印象の文章であること、 すでに存在する著作物とほぼ同じである可能性が低いと推定し、公開しても問題がないと考えています。 また、氏名を表示した場合、AI生成部分が人間生成であると誤解されれば、虚偽表示の可能性が出てきます。 これについては生成部分を明示しています。 しかしながら、生成AI特有の問題が生じる可能性はあり得ます。 何か問題がありそうな場合にはcopyright-problem アット stdio.h.kyoto−u.ac.jpから推定されるメールアドレスにご指摘をお送りいただきますようお願い致します。